マグダネル・ダグラス F-4E ファントム IDF



F-4ファントム

西側で最も成功したジェット戦闘機といっても過言では無いでしょう。
1950年代、海軍の全天候型艦上戦闘機として計画され、
超音速で飛び、強力なレーダーを持ち、空対空ミサイルで敵航空機を撃墜し、
地上攻撃能力を持つ機体として開発された。


当時はミサイル万能主義時代で、戦闘機は大型で、機動性が悪くても、
ミサイルの性能さえ良ければ、それで良いと考えられ、機関砲を装備していなかった。
だが、その思想が間違いである事にベトナム戦争で気付くのだった。
その後、E型では機種にM61A1バルカン砲が装備された。
それ以前は応急処置的に機関砲ポッド等を装備したのである。

だが、極めて優秀な機体である。
その証拠にアメリカ海軍のみならず、空軍にも採用されている。
その他、イギリス、ドイツ、韓国、トルコ、イスラエル、イラン(帝政時代)、日本等、
世界中で採用されている。イスラエル空軍においては、主に地上攻撃で絶大な戦果を挙げている。


当作例は一切の改造、改修無しの全くの素組。
まあ、強いて言えば、兵装を自分勝手な解釈でメチャクチャ装備をやっただけか…。
実機がこんな装備をするかどうか定かでは無いが、まあ、私の趣味でやっているんだからいいの。
塗装も設計図の指示通り。
機体下面:ブルーFS35622(No.314)
機体上面:ブラウンFS30219(No.310)、グリーンFS34227(No.312)、イエローFS33531(No.313)


今回の作例では自分勝手な解釈でイスラエル空軍によるCAS(近接航空支援)をイメージした。
その主要装備の1つとして、AGM-65マーベリックミサイルを搭載。
イスラエル空軍のマーベリクは90%前後の命中率を誇り、
1991年の湾岸戦争ではA-10の主力兵装として使用され、イラク軍を恐怖のドン底に突き落とした。
ただ、超音速のジェット機からは運用が難しく、A-10の様な低速機から運用されるのが良いらしい。
派生型として、電子光学誘導型、赤外線画像誘導型、セミアクティブレーザー誘導型の各種ある。
また、弾頭も、HEAT、爆風、破片、貫通型と各種ある。

ハセガワのウェポンセット4 空対地ミサイルセットよりチョイス。


GBU-12 ペイブウェイ2 レーザー誘導爆弾。
1991年の湾岸戦争において、一躍注目された兵器。
Mk.82 500ポンド爆弾(250kg)にレーザー誘導キットを取り付けた爆弾で、
主に対戦車攻撃、通信バンカー等の攻撃に用いられる。
小型なので、CAS(近接航空支援)には最適な兵器の1つといえる。

ハセガワのウェポンセット2 アメリカ特殊爆弾セットよりチョイス。


せっかくだから、自衛用に空対空ミサイルも装備させよう、という事で、
空対空ミサイルのベストセラー、AIM-7スパローを機体後部に2基装備させました。
元々は敵爆撃機を迎撃する目的で開発された。だが、当初は技術的にも未熟で、
信頼性も低く、ベトナム戦争ではロクなモノではなかったが、その後、改良を続け、
現在では最も高い信頼性を誇るミサイルとなっている。
湾岸戦争で、敵航空機を最も撃墜したもの、スパローだった。

ハセガワのウェポンセット3 アメリカ空対空ミサイルセットよりチョイス。


ペイブスパイクポッド
機外搭載の照準用レーザー照射ポッド。
この装備から目標に向けて、照準レーザーが照射され、
その反射波をレーザー誘導爆弾のセンサーがキャッチし、
最も濃いレーザー反射波に向けて誘導落下される。

ハセガワのウェポンセット2 アメリカ特殊爆弾セットよりチョイス。


電子戦ポッド(ECMポッド) ALQ-119
現代の航空戦は電子技術の戦いでもある。
レーダー、通信等、それらが戦いを制するといっても過言ではない。
この電子戦ポッドは欺瞞、妨害用の機外装備ポッドで、F-4を始めとして、F-16、F-15等にも装備される。

ハセガワのウェポンセット4 空対地ミサイルセットよりチョイス。


機体後部の塗装には苦労しました。
私はマスキングがニガテ(はっきり言って嫌いです)なのですが、
エアブラシする以上、避けては通れません。
基本塗装を終えたあと、No.8シルバー、No.28黒鉄色とマスキングしてエアブラシ。あー疲れた…。f(^_^);;;


キャノピーは3分割されていて、とても作り易かったですよ。
マスキングも面白いし。(*^o^*)
イスラエルで追加装備とされた空中給油プローブは金属性パーツです。
これがなかなか雰囲気があっていいですね。




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